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新NISAのデメリット7つ|「やめとけ」は本当かFP解説

新NISAのデメリットと「やめとけ」の真相をFPが解説する記事のアイキャッチ画像 資産運用
みー
みー

「NISAはやめとけ」ってネットで見たけど、本当なの?損しちゃうの?😨

SNSや口コミで見かける「NISAはやめとけ」という声、気になって不安になりますよね。

先に結論をお伝えします。

NISAは「やめとけ」ではありません。ただし、知らずに始めると後悔する“弱点”は、確かに存在します。

大事なのは、デメリットを知ったうえで対策すること。

この記事では、新NISAの7つの注意点と、その乗り越え方を正直にお話しします。

申し遅れました。こんにちは、FPのよ~ちゃんです。

私自身、22歳で投資詐欺まがいの有料サイトに大金を払い、100万円を50万円に溶かした失敗があります。暴落で怖くなって売ってしまったこともあります。

だからこそ、NISAの弱点との付き合い方は、身をもってお伝えできます。

この記事でわかること
  • 「NISAはやめとけ」は本当なのか
  • 新NISAの7つのデメリット・注意点
  • それぞれのデメリットへの具体的な対策
  • データで見るNISA「本当の弱点」(金融庁の最新調査)
  • 私がNISA初心者のころにやらかした失敗

結論:NISAは「やめとけ」ではない。でも弱点は知っておく

新NISAは、投資の利益が非課税になる、国が用意した長期の資産形成制度です。基本的には有利で、「やめとけ」と言われる理由の多くは“使い方の誤解”から来ています。

とはいえ、元本割れという本当の弱点も。

良い面と弱点の両方を知って初めて、NISAとうまく付き合えます。

新NISAは運用益が非課税などのメリットと、元本割れや損益通算できないなどのデメリットの両方があることを示す天秤の図

「やめとけ」と言われる3つの理由

NISAが「やめとけ」と言われるのは、おもに次の3つが理由です。

  • 投資なので、元本割れ(買った時より値下がりする)ことがある
  • 暴落したときに不安になり、続けられずに売ってしまう
  • SNSの過度な煽りや、NISAをかたる詐欺に巻き込まれる

どれも「制度そのものが悪い」のではなく、「使い方・心構え」の問題だと分かります。

それでもNISAが基本的に有利な理由

一方で、NISAには他にない強みがあります。

通常は運用益に約20%かかる税金が、NISAならゼロになります。

たとえば利益が100万円出た場合、ふつうの口座なら約20万円が税金で引かれますが、NISAなら0円です。

さらに長期・分散・積立で報われやすく、月100円などの少額からでも始められます。

このメリットの大きさこそ、NISAが広くすすめられる理由です。

「じゃあ、やらないほうが安全」ではない

デメリットを並べると、「投資なんてしないのが一番」と感じるかもしれません。

ですが、現金で置いておくお金も、物価が上がると「買える量」が静かに減っていきます。

たとえば毎年2%ずつ物価が上がると、20年後には100万円の価値が約67万円まで下がる計算です。

「何もしない」こともまた、目減りというリスクを取っている、というわけです。

とはいえ、投資が向かない場面もあります

投資は増えるとは限らず、元本割れもあります。3年以内に使う予定のお金と、生活防衛資金は、値動きのある商品に回さないのが前提です。

生活防衛資金をいくら持てばいいかは、こちらで計算しています。

新NISAの7つのデメリット・注意点

では、具体的な7つの注意点です。まずは一覧から。

デメリット・注意点ひとことでの対策
①元本割れの可能性がある長期・分散・積立でやわらげる
②損益通算・繰越控除ができない損切り前提の短期売買をしない
③掛金の所得控除はない節税も重視するならiDeCoを併用
④対象外の商品がある対象商品から選べば問題なし
⑤短期の売買には向かない長期保有を前提にする
⑥非課税枠の復活は「翌年」頻繁な売り買いをしない
⑦18歳未満は使えない子の分は親のNISAなどで
みー
みー

思ったより多い…!でも「対策」を見ると、そんなに怖くないかも🤔

そうなんです。ほとんどは「長期でコツコツ」を守れば自然と避けられます。特に大事な3つを、もう少しくわしくお話しします。

新NISAの7つのデメリット(元本割れ・損益通算できない・所得控除なし・対象外商品・短期売買に不向き・枠の復活は翌年・18歳未満は不可)を並べた一覧図

①元本割れは「長期・分散・積立」でやわらげる

NISAはあくまで投資なので、値下がりして元本割れする可能性があります。

ただし、全世界株式などに幅広く分散し、長い期間コツコツ積み立てるほど、値動きの上下は平らになっていく傾向があります。

※過去の傾向であり、将来の利益を保証するものではありません。

②見落としがちな「損益通算できない」

NISA口座で出た損失は、ほかの口座(特定口座など)の利益と相殺する「損益通算」ができません。損失を翌年以降に繰り越すこともできません(出典:金融庁)。

つまり、こまめに損切りして売買を繰り返すやり方とは、相性が良くないということです。

③iDeCoと違い「掛金の節税」はない

NISAは運用益が非課税ですが、iDeCoのように掛金が所得控除になる(今の税金が減る)仕組みはありません。

今の所得税・住民税も減らしたい人は、iDeCoの併用を検討する価値があります。両者の違いは、NISAとiDeCoの違いの記事でくわしく解説しています。

④NISAで買えない商品もある

NISAでは、どんな商品でも買えるわけではありません。

つみたて投資枠は、金融庁が定めた基準を満たす投資信託などに絞られています。

これは「手数料が高い」「短期で値動きが激しい」といった、初心者に向かない商品をあらかじめ外してくれている仕組みです。

デメリットというより、初心者にはむしろ安全装置として働きます。

⑤短期の売買には向かない

NISAは、長く持つほど得をするように設計されています。

短期で売り買いを繰り返すと、②で説明した「損益通算できない」弱点が重くのしかかります。

デイトレードのような使い方なら、通常の課税口座のほうが向いているでしょう。

⑥売っても、非課税枠が戻るのは「翌年」

新NISAは、商品を売ると、その分の非課税枠が翌年に復活します。

ここで注意したいのが、復活するのは「売ったらすぐ」ではなく「翌年」だという点です。

売ってすぐ同じ枠で買い直せるわけではないので、こまめな売り買いには使いにくい仕組みになっています。

また、戻るのは買ったときの金額(簿価)の分です。

値上がりした利益の分まで枠が増えるわけではありません。

⑦18歳未満は使えない

新NISAを使えるのは、その年の1月1日時点で18歳以上の人です。

2023年まであった「ジュニアNISA」は、すでに新規の受付を終えています。

子どもの教育資金を非課税で育てたい場合は、親自身のNISA枠を使うのが現実的です。

なお、これは2026年7月時点のルールです。

2027年1月からは、つみたて投資枠が0〜17歳にも広がる予定です(いわゆる「こどもNISA」)。

ただし0〜17歳の間は、年間の投資枠が60万円、非課税で持てる上限が600万円と、大人の枠(年120万円)とは別に定められています。

お金の引き出しにも条件があり、12歳以降は「子どものために使うこと」と「子ども本人の同意」を示す書類をそろえれば引き出せる仕組みです。

※金融庁「アクセスFSA」令和8年度税制改正の解説より(2026年7月時点)。制度の詳細は今後変わる可能性があるため、最新の内容は金融庁の公表資料をご確認ください。

子ども3人ぶんの教育費をどう準備するかは、別の記事で試算しています。

データで見る、NISA「本当の弱点」

NISAの本当の弱点は、元本割れよりも「続けられないこと」です。

そう考える根拠が、国のデータにあります。

金融庁の「NISA口座の利用状況に関する調査結果」(2025年12月末時点)によると、2025年に一度も買い付けがなかったNISA口座は36.6%でした。

2,856万口座のうち、1,045万口座が年間0円です。

NISA口座全体のうち、つみたて投資枠での買付が0円だった口座は51.2%です(成長投資枠だけで買っている人を含みます)。

※この集計には、2025年に口座を開いたばかりの人や、年内に廃止された口座も含まれます。

ここまで挙げた7つのデメリットは、どれも「知れば対策できる」ものでした。

ところが現実には、3口座に1つ以上が、1年間まったく動いていません。

元本割れよりも、「始めたのに続かない」ことのほうが、はるかに多くの人につまずきを生んでいます。

この記事のいちばん大事なところ

制度の弱点より、「自分が続けられるか」のほうが大きな弱点。だからこそ、自動積立にして「止まらない仕組み」を作るのが最大の対策です。

【体験談】NISA初心者だった私がやった失敗

NISA最大の敵は、値下がりそのものよりも「不安に負けて売ってしまうこと」です。

これは、私自身が痛い思いをして学んだことです。

暴落が怖くて底値で売った「狼狽売り」

投資を始めたばかりのころ、市場の暴落で、私の含み損は一時30万円(投資額の約7割)にふくらみました。

毎日資産が減っていくのが怖くてたまらず、私は感情に任せて、底値で売って損失を確定させてしまったのです。

ところが、その数か月後、相場はもとの水準まで回復しました。

あのまま持ち続けていれば、損失はゼロだったのです。これが「狼狽(ろうばい)売り」の怖さでした。

学んだ「デメリットとの付き合い方」

この失敗から学んだのは、次の3つです。

  • 生活費ではなく「余剰資金」で投資する
  • 自動積立にして、値動きをできるだけ見すぎない
  • 暴落は「安く買えるバーゲン」と考える
よ~ちゃん
よ~ちゃん

デメリットの多くは、制度ではなく“自分の心”が原因でした。仕組みで感情を抑える工夫が、いちばんの対策です😌

だから私は今、全世界株式(オルカン)を月3万円、自動で積み立てるだけにしています。

新NISAのデメリットについてよくある質問(FAQ)

NISAで元本割れしたら、どうすればいいですか?

あわてて売らないことが基本です。長期・分散で積み立てているなら、値下がりは一時的なことが多く、売らなければ損失は確定しません。生活に必要なお金まで投資していないか、金額を見直すと安心です。

結局、NISAはやめたほうがいいですか?

一概にやめたほうがよいとは言えません。運用益が非課税になるメリットは大きく、長期の資産形成には有利です。ただし元本割れのリスクはあるため、余剰資金で・少額から始めるのが安全です。最終的な判断はご自身の責任で行いましょう。

NISAとiDeCo、デメリットが少ないのはどっちですか?

「引き出せない」という制約がない分、自由度ではNISAが上です。ただしiDeCoには掛金の所得控除という強みがあります。目的しだいなので、NISAとiDeCoの違いの記事もあわせてご覧ください。

まとめ:デメリットを知れば、NISAは怖くない

新NISAのデメリットと対策を、もう一度整理します。

  • NISAは「やめとけ」ではないが、元本割れなどの弱点はある
  • 損益通算できない・掛金の所得控除はない、などの制度上の注意点がある
  • 弱点の多くは「長期・分散・積立」と「余剰資金」で避けられる
  • 最大の敵は値下がりより「狼狽売り」。仕組みで感情を抑える

今日決めるのは、この2つだけです。「生活費とは別の余剰資金にする」と「自動積立にする」。

それだけで、7つのデメリットのほとんどは自然に避けられます。

NISAそのものの始め方や仕組みは、次の記事でどうぞ。

「やると負ける人」の共通点も知っておくと、失敗をさらに避けやすくなります。

積立額の決め方と、値下がりの幅の目安は、この2本が役に立ちます。

参考資料

※本記事は2026年7月時点の一般的な解説です。NISAは投資であり、元本割れの可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。制度の詳細は金融庁など公式サイトでご確認ください。

執筆:よ~ちゃん(2級FP技能士)|最終更新:2026年7月25日

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