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NISAは月いくら積み立てる?年収別の目安をFP試算

NISAは月いくら積み立てるか、年収別の目安と20年試算をFPが解説する記事のアイキャッチ画像 資産運用
みー
みー

NISA始めたいけど、月いくら積み立てればいいの?みんないくらやってるんだろう…😥

いざ始めようとすると、最初の「金額」でつまずきますよね。

先に結論をお伝えします。

NISAの積立額に、決まった「正解の金額」はありません。大事なのは“無理なく続けられる額”で、目安は手取りの1〜2割です。

とはいえ、それだけだと分かりにくいですよね。

そこで、年収別の目安と、20年続けたらいくらになるかの試算を用意しました。

申し遅れました。こんにちは、FPのよ~ちゃんです。

私自身は、全世界株式(オルカン)を月3万円、コツコツ積み立てています。その金額にした理由も、後半でお話しします。

この記事でわかること
  • NISAの積立額の決め方(正解は「無理なく続く額」)
  • 年収別の積立額の目安
  • 実際にみんないくら積み立てているか(金融庁データを独自集計)
  • 月1万〜5万円を20年続けた場合の試算
  • 私(FP)が月3万円にしている理由

結論:NISAは「無理なく続けられる額」が正解

NISAの積立額は、生活を圧迫しない範囲で“続けられる額”がベストです。目安は、手取り月収の1〜2割です。

なぜなら、NISAの効果は「金額の大きさ」よりも「長く続けること」で決まるからです。

その「長く続けること」がなぜ効くのかは、数字で確かめられます。

NISAの積立額は手取り月収の1〜2割が目安で、まず生活防衛資金を確保してから始めることを示す図

「いくら」より「続けられるか」が9割

月5万円で3か月でやめてしまうより、月1万円を20年続けるほうが、資産はずっと大きく育ちます。

これは、長く積み立てるほど「複利(利益がさらに利益を生む効果)」が強く働くからです。

だから最初に考えるべきは、「背伸びした最大額」ではなく「ずっと続けられる額」です。

目安は「手取りの1〜2割」から

一つの目安は、手取り月収の1〜2割です。

手取り20万円なら月2〜4万円、手取り30万円なら月3〜6万円が、無理のない範囲になります。

ただし、先に生活防衛資金(生活費の3〜6か月分)を貯めておくのが前提です。

生活防衛資金がいくら必要かは、世帯別の早見表にまとめました。

余裕がなければ、月1,000円からでもかまいません。ゼロで悩んでいるより、少額でも始めるほうが、ずっと前に進めます。

年収別|NISAの積立額の目安

とはいえ、具体的な数字が知りたいですよね。年収別の、ざっくりした目安です。

年収(会社員)手取りの目安(月)無理ない積立額(月)
300万円約20万円1〜2万円
400万円約26万円2〜3万円
500万円約31万円3〜4万円
600万円約37万円4〜5万円
700万円〜約43万円〜5万円〜

※手取りは2026年時点の税・社会保険料の水準で計算したおおよその金額です。独身・家賃や家族構成で変わります。

この表は「無理なく始めやすい出発点」の目安です。ここを起点に、自分の家計で「ここまでなら生活に響かない」という線を引きます。

もっと出せる人は、先ほどの「手取りの1〜2割」を上限側の目安にしてもかまいません。

よ~ちゃん
よ~ちゃん

背伸びした金額は、続きません。私も“ちょっと物足りないかな”くらいの月3万円にしています😌

豆知識:つみたて投資枠は「月10万円」まで

NISAのつみたて投資枠は年120万円。月に直すと、毎月最大10万円まで積み立てられます。さらに成長投資枠(年240万円)もあるので、枠が足りずに困ることは、ほとんどありません。

なお、2027年1月からは、このつみたて投資枠が少し広がる予定です。

年齢の制限がなくなって子どもも対象になり(いわゆる「こどもNISA」)、選べる対象商品も増える見込みです(金融庁の税制改正資料・2026年7月時点)。

ただし、毎月の積立の上限額(月10万円)そのものは変わりません。

実際、みんな月いくら積み立てている?

実際に積み立てている人の6割超は、月3.3万円以下でした。

よく見かける「平均は月6万円前後」とは、かなり違う姿です。

金融庁が公表している2,849万口座分のデータを、私が集計しました。

半数以上は「口座はあるが、動いていない」

まず驚いたのが、この数字です。

2025年に一度も買い付けがなかったNISA口座は、36.6%でした。

金融庁の「NISA口座の利用状況に関する調査結果」(2025年12月末時点)によると、2,856万口座のうち1,045万口座が年間0円でした。

3口座に1つ以上が、1年間まったく動いていないことになります。つみたて投資枠に限れば、0円の口座は51.2%です。

まだ始めていなくても、出遅れたと焦る必要はありません。

積み立てている人の、金額の分布

0円の口座を除いた1,390万口座を、金額別に並べました。

年間の積立額月あたり積立中の人の割合
20万円以下月1.7万円以下37.0%
20万〜40万円月1.7〜3.3万円25.3%
40万〜60万円月3.3〜5万円12.0%
60万〜80万円月5〜6.7万円4.4%
80万〜100万円月6.7〜8.3万円3.5%
100万〜120万円月8.3〜10万円17.8%

※金融庁「NISA口座の利用状況調査」(2025年12月末時点)のつみたて投資枠の分布から、筆者が月額換算と割合を計算した概算です。年間額を12で割った目安のため、年の途中で始めた人の実際の月額は、これより高くなります。

いちばん多いのは、月1.7万円以下の層でした。

月3.3万円以下まで含めると、62.2%になります。

※割合は元の口座数から計算しているため、表の数字を単純に足した値とは、わずかにずれます。

「平均6万円」に引っ張られなくていい

買付があった口座だけで平均すると、年44.8万円=月3.7万円でした。

0円の口座も含めた全体で平均すると、月1.8万円まで下がります。

ネットでよく見かける「平均6万円前後」という数字は、満額近くまで入れている17.8%の層に引き上げられたものです。

平均を気にするより、自分がどの層にいるかを見るほうが役に立ちます。

ちなみに積み立てている人だけで見ると、20代は月2.7万円、60代は月4.2万円でした。

年代が上がるほど金額も上がりますが、その差は月1.5万円ほどです。

月いくらで20年後いくら?FP自作シミュレーション

月3万円を年5%で20年積み立てると、元本720万円が約1,230万円になる計算です(自作の試算)。

毎月の積立額ごとに、20年後にいくらになるかを試算しました。

毎月の積立20年の元本20年後の評価額(年5%想定)
1万円240万円約410万円
2万円480万円約820万円
3万円720万円約1,230万円
5万円1,200万円約2,050万円

※年5%はあくまで想定の一例です。実際の運用成績により変動し、元本割れの可能性もあります。手数料・税金は考慮していません(NISAなら運用益は非課税です)。

元本と比べて、20年で大きく上乗せされているのが分かります。これが「長期・積立・複利」の力です。

ただし、年5%はあくまで想定の数字です。

運用がふるわなければ、20年後に元本の720万円を下回ることもあります。

投資したお金が1年でどれくらい上下するのかは、別の記事で数字にしました。

毎月1万〜5万円を年5%想定で20年積み立てた場合の資産額(月1万→約410万円・月3万→約1,230万円・月5万→約2,050万円)を比べた棒グラフ

私が月3万円にしている理由(体験談)

私がオルカンを月3万円にしているのは、シンプルに「続けられる額だから」です。

実は私、22歳のころに個別株で100万円を50万円に溶かし、その後も暴落で怖くなって底値で売る「狼狽売り」までやらかした過去があります。

そんな私がたどり着いた答えが、「無理せず・ほったらかせる金額」でした。

月3万円なら、相場が下がっても淡々と続けられます。値動きを見て一喜一憂しないことが、私には何より大事でした。

私の決め方:残業代とボーナスは数えない

月3万円という金額は、3つのルールで決めました。

  1. 先に生活防衛資金を確保する
  2. 残業代とボーナスは、計算に入れない
  3. 毎月決まって入る手取りの10〜20%にする

2つめが、いちばん大事だと思っています。

残業代もボーナスも、必ずあるものではないからです。

それを当てにして金額を決めると、残業が減った月に苦しくなります。

「増える月の収入」を数えなければ、収入が下がっても積立は崩れません。

手取りの1〜2割という目安も、この「毎月決まって入るお金」に対しての割合です。

ボーナスが多い人・収入が不安定な人はどうする?

年収に占めるボーナスの割合が大きい人ほど、この考え方が効きます。

毎月の積立は控えめにしておき、ボーナスが出た月に買い足すという方法もあります。

自営業やフリーランスなど、月ごとに収入が変わる人も考え方は同じです。

いちばん少ない月の収入を基準にしておけば、止めずに済みます。

増額は「慣れてきたら」でいい

最初から大きな金額にする必要はありません。

NISAは、途中で積立額を増やしたり減らしたりできます。

収入が増えたり、値動きに慣れてきたら、少しずつ増やしていけば十分です。

NISAの積立額についてよくある質問(FAQ)

NISAは月いくらから始められますか?

主要なネット証券では、月100円や1,000円から始められます。少額でも、長期で続ければ複利の効果は十分に期待できます。まずは無理のない金額でスタートすると安心です。

みんな月いくら積み立てているのですか?

金融庁のデータでは、積み立てている人の6割超が月3.3万円以下でした。ネットでよく見かける「平均6万円前後」は、満額近くまで入れている一部の層に引き上げられた数字です。分布は記事内の表にまとめました。他人の平均より、自分が続けられる額を選ぶほうが役に立ちます。

途中で積立額を変えてもいいですか?

はい、いつでも増額・減額・停止ができます。家計が苦しいときは減らし、余裕が出たら増やす、という調整も自由です。ライフスタイルに合わせて柔軟に使えます。

まとめ:まず「続けられる1つの数字」を決めよう

NISAの積立額の考え方を、もう一度整理します。

  • 正解の金額はない。「無理なく続けられる額」がベスト
  • 目安は手取りの1〜2割。生活防衛資金を確保してから
  • 月3万円を年5%・20年で、元本720万円が約1,230万円になる試算(あくまで想定)
  • 少額でOK。増額は慣れてから、いつでもできる

今日の一歩は、まず手取りの1割(慣れたら2割へ)を目安に、「月いくら積み立てるか」というたった1つの数字を決めることです。

金額が決まれば、あとは証券口座で設定して、ほったらかすだけです。

NISAそのものの始め方や仕組みは、次の記事でやさしく解説しています。

「何に積み立てるか」で迷う定番の2本は、次の記事で比較しています。

参考資料

※本記事は2026年時点の一般的な解説・試算です。シミュレーションは想定利回りにもとづく概算で、将来の成果を保証するものではありません。投資は元本割れの可能性があり、最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

執筆:よ~ちゃん(2級FP技能士)|最終更新:2026年7月23日

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