
夏になると電気代がドーンと上がって、正直こわい…😨 かといって、この暑さでエアコンを切るのも無理だし、どうしたらいいの?
その気持ち、すごくよく分かります。
じつは、夏に家庭でいちばん電気を食っているのはエアコンです。
電力の使用が集中する夕方には、その割合はなんと約4割にもなります。
でも、安心してください。
エアコンは「切って我慢」しなくても、使い方を少し変えるだけで電気代を下げられます。
しかも、やみくもにこまめに消すより、外出時間で賢く使い分けるほうがムダがないと分かっています。
申し遅れました。こんにちは、よ~ちゃんです。
お金の話にくわしいFPとして記事を書いています。
わが家は子どもが3人。いちばん下はまだ赤ちゃんで、熱中症対策にエアコンを1日中つけています。
その結果、夏の電気代だけで軽く1万円を超えて、請求を見るたびに「うっ」となります😅
だからこそ、無理なく下げるコツを本気で調べました。
- つけっぱなしとこまめ消し、結局どっちが得なのか
- 今日からできる、電気代を下げる7つのコツ
- 2026年の夏に自動で電気代が安くなる制度
読み終えるころには、「我慢しないのに、ちゃんと安くなる」使い方が身についています。
結論:我慢しなくても、夏の電気代は下げられる
先に答えをお伝えします。
夏のエアコン代は、根性で切るのではなく、使い方を整えるほうが安全でお得です。
なぜなら、エアコンは夏の家庭でいちばん電気を使う機器だからです。
電力が集中する夕方には、家庭の消費電力の約4割(38.3%)を占めます(資源エネルギー庁)。
つまり、いちばん電気を食う機器を「賢く使う」だけで、家計へのインパクトが大きいのです。
逆に、暑いのを我慢して切ってしまうと、電気代は下がっても体調をくずすリスクが上がります。
とくに小さな子どもや高齢の方がいる家庭では、これは本末転倒です。
そこでこの記事では、我慢せずに下げる「7つのコツ」を紹介します。
- 設定温度は28℃を目安にする
- 風量は「自動」にする
- つけっぱなしとこまめ消しを使い分ける
- フィルターを2週間に1回そうじする
- 室外機のまわりを塞がない
- 扇風機やサーキュレーターを併用する
- カーテンやすだれで日ざしを遮る
このうち、いちばん迷いやすい3つ目から見ていきましょう。
「つけっぱなし」と「こまめに消す」結局どっちが得?
いちばんの疑問に答えます。
結論は、「短い外出ならつけっぱなし」「長い外出なら消す」です。
「つけっぱなしのほうがずっと安い」という話をよく聞きますが、これは半分だけ正解です。
エアコン大手のダイキンが、実際に測って検証してくれています。
真夏(外気温36℃台)に14畳の部屋で、冷房26℃・風量自動で試した結果がこちらです。
| 時間帯 | つけっぱなしが得になる外出時間の目安 |
|---|---|
| 日中(9〜18時) | 約35分まで |
| 夜(18〜23時) | 約18分まで |

つまり、ちょっとコンビニに行くくらいならつけっぱなしが得、というわけです。

へぇ!じゃあ、ずっとつけっぱなしが一番安いってこと?
じつは、そうとも言い切れません。
同じ検証で、1日を通した電気代はこうなりました。
- つけっぱなし:5.7kWh(約153.9円)
- こまめに入り切り:4.4kWh(約118.8円)
1日で見ると、こまめに消したほうが約35円安かったのです。
なぜ短い外出はつけっぱなしが得なの?
理由は、エアコンが「立ち上がり」に一番電気を使うからです。
部屋を設定温度まで一気に冷やす、この最初のがんばりが電気を食います。
いったん冷えたあとは、その温度をキープするので電気は少なくてすみます。
だから、すぐ戻る外出でわざわざ消すと、帰ってきてまた全力で冷やし直すことになり、かえって損なのです。
これは、車の発進と同じイメージです。止まった状態から動き出すときに、いちばんガソリンを使いますよね。
やりがちな勘違い
ここで、よくある勘違いを整理しておきます。
❌ とにかくつけっぱなしが一番安い
⭕ 短い外出はつけっぱ、長い外出や就寝時は消す・切タイマーを使う
「つけっぱなし神話」を信じて丸1日つけ続けるより、外出時間で判断するのが正解です。
今日からできる!電気代を下げる残りのコツ
つけっぱなし以外の6つのコツも、順番に見ていきましょう。
設定温度は28℃を目安に(1℃で約13%)
冷房の設定温度を1℃上げると、消費電力は約13%減ると見込まれています(環境省)。
環境省がすすめる夏の室温の目安は28℃です。
「28℃は暑い」と感じる場合は、次に紹介する扇風機の併用で体感を下げるのがコツです。
ここで、設定温度でどれくらい変わるか、ざっくり試算してみました。
| 設定温度 | 1か月の電気代の目安 | 26℃との差 |
|---|---|---|
| 26℃ | 約4,460円 | — |
| 27℃ | 約3,880円 | 約580円お得 |
| 28℃ | 約3,350円 | 約1,110円お得 |

※冷房を1日8時間・平均0.6kW・30日、電気料金を1kWh=31円で計算した概算です。
夏の3か月で考えると、28℃にするだけで約3,300円の差になる計算です。
もちろん機種や部屋の広さで変わりますが、「1℃の差は思ったより大きい」と覚えておいてください。
風量は「弱」ではなく「自動」
節約のつもりで風量を「弱」に固定するのは、じつは逆効果になりがちです。
弱風だと、部屋がなかなか冷えず、結果的に長い時間がんばることになります。
「自動」なら、最初は強く、冷えたら弱く、とエアコンが賢く調整してくれます。いちばん効率がいいのは、この「自動」なのです。
フィルターは2週間に1回そうじ
フィルターのそうじは、地味ですが効果が大きい節約です。
ダイキンの検証では、フィルターをそうじするだけで電気代が月約800円下がりました。
さらに室外機まわりの片付けもすると、月約1,720円の差になったそうです。
豆知識
この検証で使われたのは、3年分のホコリがたまった古いエアコン。汚れをためると、それだけムダな電気を使ってしまうんですね。
目安は2週間に1回。掃除機でホコリを吸うだけでも十分です。
室外機のまわりを塞がない
見落としがちなのが、屋外にある室外機です。
室外機は、部屋の熱を外へ逃がす担当です。
そのまわりに物を置いたり、直射日光が当たっていたりすると、熱をうまく逃がせず効率が落ちます。
すだれや日よけで日陰を作るだけでも、ムダな電気を減らせます。ただし、吹き出し口だけは塞がないように注意してください。
扇風機・サーキュレーターを併用する
エアコンと扇風機は、ライバルではなく相棒です。
冷たい空気は下にたまりやすいので、扇風機で部屋の空気をかき混ぜます。すると体感温度が下がり、設定温度を高めにしても涼しく感じられます。
扇風機の電気代はエアコンよりずっと安いので、併用したほうがトータルでお得です。
カーテン・すだれで日ざしを遮る
夏の暑さの多くは、窓から入ってきます。
日中はカーテンやブラインドを閉め、さらに外側にすだれをかけると効果的です。
エアコンが冷やす「元の暑さ」を減らせば、それだけ電気も少なくてすみます。
そもそも電気代を下げる2つの視点(FPの家計目線)
ここからは、使い方だけでなく「家計まるごと」で下げる視点です。
①2026年夏は「補助金」で自動的に安くなる
じつは2026年の夏は、国の支援で電気・ガス代が自動的に値引きされます。対象は2026年7〜9月の使用分です。
電気代は1kWhあたり、7月と9月が3.5円、8月が4.5円ぶん値引きされます(資源エネルギー庁)。
標準的な家庭で、3か月合計およそ5,000円の負担減が見込まれています。
うれしいのは、申請がいらないこと。契約している電力会社が自動で値引きしてくれるので、私たちがやることはありません。
くわしくは、こちらの記事で解説しています。
②料金プランの見直しも効く
もう一つは、契約している電気の料金プランの見直しです。
昼と夜で単価が違うプランや、使い方に合ったプランに変えると、同じ使用量でも料金が変わることがあります。
ただし、乗り換えは解約金や条件をよく確かめてから。あわてず、今の使い方に本当に合っているかを確認するのがコツです。
わが家の話をすると、赤ちゃんの熱中症対策でエアコンは基本つけっぱなしです。
正直、夏の電気代が1万円を超えると、家計簿を見てため息が出ます。でも、子どもの安全にはかえられません。
だからこそ、我慢で切るのではなく、下げられる部分で下げると決めています。
フィルターそうじ、設定温度、そして自動でもらえる補助金。削れない固定費があるぶん、使える味方はフルに使います。
これが、FPとしても親としてもたどり着いた答えです。
やりがちなNG・逆効果な節約
よかれと思ってやっている節約が、逆効果なこともあります。3つの「あるある」を確認しておきましょう。
❌ 早く冷やしたくて18℃に設定する
⭕ 28℃+風量自動+扇風機。設定温度を下げても、冷える速さはあまり変わりません。
❌ もったいないので5分の外出でも毎回消す
⭕ 短い外出はつけっぱなし。消して冷やし直すほうが電気を食います。
❌ 除湿(ドライ)は必ず冷房より安いと思っている
⭕ 除湿の方式しだい。「再熱除湿」は冷房より高くなることもあります。
とくに3つ目は勘違いが多いところです。次のFAQでくわしく説明します。
よくある質問
エアコンはつけっぱなしと消すの、どっちが電気代が安いですか?
外出時間しだいです。ダイキンの検証では、日中は約35分、夜は約18分までの外出ならつけっぱなしが得でした。それより長く家を空けるときや、寝るときは消す(または切タイマー)ほうが安くなります。
設定温度は何度が一番節約になりますか?
環境省がすすめる夏の目安は28℃です。冷房は1℃上げるごとに消費電力が約13%減るとされています。暑く感じるときは扇風機を併用すると、28℃でも涼しく過ごせます。
除湿と冷房、どっちが電気代は安いですか?
除湿の方式によって変わります。電気代が安い順は「弱冷房除湿 → 冷房 → 再熱除湿」で、部屋を暖め直す「再熱除湿」は冷房より高くなることがあります。自分のエアコンの除湿がどの方式かは、取扱説明書でチェックしてみてください。
まとめ:まずはフィルターそうじから
夏のエアコン代は、我慢ではなく「使い方」で下げられます。
今日からできる最初の一歩は、フィルターのそうじです。
掃除機でホコリを吸って、設定を28℃・風量自動にする。これだけで、ムダな電気をぐっと減らせます。
そのうえで、2026年夏の補助金という「自動の味方」も忘れずに受け取りましょう。
猛暑の夏も、賢く涼しく、家計にもやさしく乗り切ってくださいね。
今年の夏の値上げの全体像は、こちらでまとめています。
光熱費だけでなく、家計全体を守る節約術はこちらです。
※電気代の試算は概算です。実際の料金は機種・部屋・契約プランで変わります。
参考資料
- 資源エネルギー庁「夏季の省エネ・節電メニュー」(家庭向け)
- 環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」(エアコンの使い方)
- ダイキン工業「夏のエアコンつけっぱなし検証」(2016年)
- ダイキン工業「フィルター掃除と室外機周辺の片付けによる節電効果」(2022年)
- 経済産業省「2026年7〜9月の電気・ガス料金支援」(2026年6月)
執筆:よ~ちゃん(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)|最終更新:2026年7月15日




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