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食料品の消費税1%はいつから?4人家族は年6.2万円軽く

食料品の消費税1%でいくら安くなるかを解説する記事のアイキャッチ画像。4人家族で年6.2万円、2029年3月末までの2年間の措置、2026年9月15日に大綱が決定したことを示している お金の知識
みー
みー

食料品の消費税が1%になるんだって!100円のパンが1円になるの?😆

なりません。

税抜100円のパンなら、いまの税込108円が101円になります。

先に結論をお伝えします。

食料品の消費税が8%から1%に下がると、4人家族で年約6.2万円、5人家族で年約6.8万円ほど負担が軽くなる計算です。

ただし、外せない前提が2つあります。

ひとつは、法律はまだ成立していないということ。

政府は2026年10月9日に法案を国会へ提出しましたが、成立するまでは細部が変わる可能性があります。

もうひとつは、実現しても2年で終わる期間限定の措置だということです。

わが家は子ども3人の5人家族で、食費は月7万円ほどかかっています。

だから今回のニュースは、わが家の食卓にも関わる話です。

この記事でわかること
  • 食料品の消費税1%は、いまどこまで決まっているのか
  • 税率が変わる前後2か月に起きる「値札とレジのずれ」
  • 世帯人数別「年いくら軽くなるか」の早見表(FP試算)
  • 「実質ゼロ」と言われる給付を、誰が受け取れないのか
  • 2年後に8%へ戻るとき、家計に何が起きるか
  • おむつやトイレットペーパーを買いだめしても意味がない理由

読み終えるころには、ニュースの見出しに振り回されず、自分の家の数字で判断できるようになります。

  1. 食料品の消費税1%はいつから?2027年4月1日から2年間です
    1. 閣議決定の文書には、こう書かれています
    2. 7月27日の会議でも、意見はまとまらなかった
    3. 決まったことと、これからの予定
    4. なぜ「ゼロ」ではなく「1%」なのか
    5. 税率が変わる前後の2か月は、値札とレジの金額がずれることも
  2. うちはいくら安くなる?世帯人数別の早見表
    1. 「7%引き」ではありません。正しくは7÷108
    2. 世帯人数別・年間でいくら軽くなるか(FP試算)
    3. わが家(5人・食費7万円)なら、多くても年約5.4万円
    4. ただし「まるごと安くなる」とは限らない4つの理由
  3. 「実質ゼロ」の正体|1%分は給付で返る。でも全員ではない
    1. 給付の対象は「働いて、税や社会保険料を払っている人」
    2. つなぎ2年のこども加算は「15歳以下」。16歳以上の子は数えない
    3. 受け取り方は見えてきた。金額はまだ決まっていない
    4. 「高所得者ほど得をする」という指摘もある
  4. 本当の山場は2年後|8%に戻る日を先に手帳へ
    1. 早見表を逆から読むと、戻るときの負担増が見える
    2. だから、浮いたお金を固定費にしない
  5. 意外な影響|持ち帰りと店内の差が2ポイントから9ポイントに
    1. 前回わからなかった「持ち帰りか、店で食べるか」
    2. おむつやトイレットペーパーは、今回も対象外
    3. 農家やお店、そして地方のお金にも影響する
  6. よくある質問
    1. 食料品の消費税1%は、いつから始まりますか?
    2. お酒や外食も1%になりますか?
    3. 減税されると、給付はもらえなくなりますか?
  7. まとめ:数字は自分の家計で、判断は法律の成立を待って
    1. 参考資料

食料品の消費税1%はいつから?2027年4月1日から2年間です

法律が成立すれば、2027年4月1日から2年間です。

高市首相は7月30日、首相官邸で記者団に対し、1%にする方針を正式に表明しました。

実現すれば、消費税の税率が下がるのは1989年の導入以来はじめてになります。

そして2026年8月5日、政府は「給付付き税額控除」の制度導入の基本方針を閣議決定しました。

さらに9月15日には、減税と給付の中身を定めた「大綱」も閣議決定されました。

残る関門は、国会での法律の成立。

政府は10月9日、法案を閣議決定し、臨時国会に提出しました。

提出された法案の概要でも、期間は2027年4月1日から2029年3月31日まで。

飲食料品の消費税率を、地方消費税と合わせて1%にするとしています。

2026年10月14日時点では、まだ成立していません。

そもそも軽減税率とは、生活に欠かせない飲食料品などの消費税率を、標準の10%より低い8%に抑える仕組みです。

今回の法案は、このうち飲食料品の8%を、さらに1%まで下げるものです。

閣議決定の文書には、こう書かれています

2026年7月21日の骨太の方針には「本年8月上旬までを目途に、その方針を決定する」とだけ書かれていました。

予告どおり、8月5日に決まりました。

「令和9年4月1日から2年間、軽減税率の対象となっている飲食料品に係る消費税率を1%とする」

令和9年4月1日は、2027年4月1日のことです。

同じ文書には「これらの取組により、全体として飲食料品に係る消費税の実質ゼロ化を実現する」とも書かれています。

9月15日の大綱には、終わりの日まで書き込まれました。

「令和9年4月1日から令和11年3月31日までの間」

つまり1%が続くのは、2029年3月31日までです。

ちなみに1%の中身は、国の消費税0.78%と地方消費税0.22%相当の合計です。

7月27日の会議でも、意見はまとまらなかった

中身を議論しているのは、政府が設けた「社会保障国民会議」の実務者会議です。

その実務者会議が7月27日に示した中間とりまとめ案には、こう書かれています。

「具体案について意見の一致には至らなかった」

議長が示した1%案に対し、複数の委員からは「時限的な減税ではなく給付で対応すべき」という意見が並びました。

とりまとめは、賛成と反対の両方を並べた形になっています。

意見がまとまらなかったため、判断は首相に委ねられました。

首相は翌28日に1%案を党幹部へ伝え、30日には記者団に正式表明。

そして8月5日、政府として閣議決定に至りました。

決まったことと、これからの予定

時期内容
2026年7月28日首相が1%の方針を党幹部に伝達(済)
2026年7月30日首相が記者団に正式表明(済)
2026年8月5日「給付付き税額控除」の基本方針を閣議決定(済)
2026年9月15日減税と給付の「大綱」を閣議決定(済)
2026年10月9日法案を閣議決定し、国会に提出(済)
2027年4月1日飲食料品の消費税を1%へ
2027年度つなぎの給付(就業者負担軽減支援金)を先行導入
2029年3月末8%に戻る
2029年度就業者負担軽減支援金を本格導入

表にある「つなぎ」とは、2029年度の本格導入までの2年間だけの経過措置です。

1%の減税も、先行する給付も、どちらもこの「つなぎ」にあたります。

この給付には、大綱で正式な名前がつきました。

その名も、「就業者負担軽減支援金」。

政府がこれまで「所得に連動したきめ細かな給付」と呼んできたものにあたります。

この仕組みのおおもとにあるのが「給付付き税額控除」という構想です。

給付付き税額控除とは、納める税金から一定額を差し引く仕組みです。

引ききれない分は現金で給付して、中低所得の人の手取りを増やします。

大綱は支援金を、本格的な給付付き税額控除を導入する「第一歩」と位置づけました。

2029年度に本格導入されるのは、この支援金のほうです。

税の控除と給付を組み合わせる形にするかどうかは、引き続き検討するとされています。

食料品の消費税1%案のスケジュールを示す時系列図(2026年9月時点の案)。2026年8〜9月に基本方針と大綱を決定、秋の臨時国会に法案、2027年4月1日に1%が始まり、2029年3月末に8%へ戻り、2029年度に就業者負担軽減支援金を本格導入する流れを示している

なぜ「ゼロ」ではなく「1%」なのか

もともと掲げられていたのは、食料品の消費税をゼロにする案でした。

1%になった理由のひとつは、レジや会計システムの改修にかかる時間とされています。

ゼロ税率にすると、システムの作り替えの負担が大きくなるとされています。

中間とりまとめ案には「半年で実施できる飲食料品の消費税率を1%に引き下げる」という委員の意見が残っていました。

閣議決定の文書が挙げている理由は「足下の物価高に鑑み、できる限り早期に対応を講ずる観点から」です。

その代わり1%分の税収は給付に回して「実質ゼロ」にする、という組み立てになりました。

2年で終わる措置です

2029年3月末に8%へ戻ります。浮いたお金を毎月の固定費に組み込まないでください。

税率が変わる前後の2か月は、値札とレジの金額がずれることも

4月1日の前後には、もうひとつ知っておきたいことがあります。

税率が切り替わる前後の2か月ずつは、値札の税込価格とレジで払う金額が食い違うことがあります。

夜のうちに値札を貼り替えきれない店や、パッケージに価格が印刷された商品があるからです。

そこで大綱は、すぐに対応できない事情がある店に限り、8%と1%のどちらで計算した値札も認めました。

期間レジで払う税率値札とのずれ
2027年2〜3月8%値札より高くなることがある
2027年4〜5月1%値札より安くなることがある
2029年2〜3月1%値札より安くなることがある
2029年4〜5月8%値札より高くなることがある

※大綱と国税庁のリーフレットをもとに作成。実際に払う金額と取り違えないよう、店が掲示などで知らせることが条件です。

「4月なのに、値札が下がっていない?」と感じる店があっても、店頭での支払いには4月1日から1%がかかります。

迷ったら、値札ではなくレシートに印字された税率を見てください。

うちはいくら安くなる?世帯人数別の早見表

4人家族なら年約6.2万円、5人家族なら年約6.8万円です。

総務省の家計調査(2025年平均)をもとに、私が計算しました。

「7%引き」ではありません。正しくは7÷108

多い勘違いを、先に消しておきます。

8%から1%へ下がる幅は7ポイントですが、値札が7%安くなるわけではありません。

いま払っている税込価格には、すでに8%の税が乗っているからです。

軽くなる額は「いまの税込支出 × 7 ÷ 108」で計算します。

税込108円のパンなら、101円。

税込10,800円分の食料品を買うなら、10,100円です。

計算式:軽くなる額 = いまの税込支出 × 7 ÷ 108

108円のパン → 101円/月7万円の食費 → 月4,537円

世帯人数別・年間でいくら軽くなるか(FP試算)

世帯人数対象になる食費(月)年間で軽くなる額
2人64,690円約50,300円
3人73,926円約57,500円
4人79,545円約61,900円
5人87,156円約67,800円

※総務省「家計調査」2025年平均・二人以上の世帯の用途分類より。自家用の食費が対象で、贈答用の食料品は含みません。

「対象になる食費」は、家計調査の食料費から外食と酒類を引いた金額です。

外食と酒類は、いまも軽減税率の対象外だからです。

食料費のうち、対象になるのは8割ほどでした。

裏を返せば、外食が多い家庭ほど、この表より軽くなる額は小さくなります。

世帯人数別に食料品の消費税が8%から1%になった場合に年間で軽くなる金額を示す棒グラフ。2人世帯で約5.0万円、3人で約5.7万円、4人で約6.2万円、5人で約6.8万円

わが家(5人・食費7万円)なら、多くても年約5.4万円

平均の表を、自分の家に当てはめてみました。

わが家の食費は、5人で月7万円ほどです。

家計調査の5人世帯は、外食や酒類を含めた食料費が月11.2万円です。

早見表で使った「対象になる食費」は、そこから外食と酒類を引いた月8.7万円でした。

わが家の7万円は、どちらと比べても少ないほうです。

仮にこの7万円がすべて対象になるとすると、軽くなるのは月4,537円。

年に直すと約5.4万円です。

この7万円に外食が含まれていれば、実際に軽くなる額はこれより少なくなります。

平均より食費が少ない家は、減税の恩恵も少ない。

当たり前の話ですが、ここが「食べるほど得をする」といわれる減税の性質です。

ただし「まるごと安くなる」とは限らない4つの理由

ここは数字より先に、弱点から書きます。

第一に、減税分がそのまま値札に反映されない可能性があります。

これは私の推測ではありません。

中間とりまとめ案が「減税分ほど税込価格が下がらない可能性」を課題として明記しているのです。

第二に、外食は対象外です。

第三に、軽減税率には細かい線引きが残ります。

たとえば、みりんは酒類なので10%のままです。

一方でみりん風調味料は飲食料品なので、1%になります(国税庁のQ&A)。

名前がよく似た商品なのに、税率が9ポイント違う、ということが起こります。

第四に、定期便と通販に残る、4月以降に届いても8%のままという例外。

大綱の概要資料は、「1年分の代金を先払いしておけば、旬の食材が毎月届く」ような定期便を例に挙げています。

2027年1月1日より前に契約し、4月1日より前に代金を払い済みの分は、4月以降に届いても8%です。

月払いの定期便なら、4月以降に届いて4月以降に払う分には1%がかかります。

通販も、1月1日より前に示された条件で、4月1日より前に申し込んだものは、4月以降に届いても8%です。

ただし、1%を前提にした契約や、契約を変更した場合は、8%のままにはなりません(国税庁)。

物価高そのものへの備えは、こちらにまとめています。

「実質ゼロ」の正体|1%分は給付で返る。でも全員ではない

基本方針は、1%に下げたうえで、その1%分を給付に回す組み合わせです。

これで「全体として飲食料品に係る消費税の実質ゼロ化を実現する」と書かれています。

9月15日の大綱は、つなぎの2年間に配る支援金の総額を「飲食料品に係る消費税1%相当分の範囲」に収めるとしました。

ただし、その給付は全員が受け取れるものではありません。

ここが落とし穴です。

給付の対象は「働いて、税や社会保険料を払っている人」

大綱は、対象を「中低所得の現役勤労者」と定めました。

つなぎの2年間の条件は、次の3つです。

  • 前の年に働いて得た所得が、一定の額を超えていること
  • 前の年の所得が、上限の額以下であること(上限は子どもの人数で変わる)
  • 住民税や社会保険料を、一定以上負担していること

本格導入では、4つ目の条件が加わる予定です(概要資料では2029年度から適用)。

配偶者がいる場合は、その所得が一定額以下であること、というものです。

つなぎの2年間には、この条件がないわけです。

それぞれの金額をいくらにするかは、まだ決まっていません。

会社員のほか、個人事業主やフリーランスも、事業の所得が一定額を超えれば対象になりえます。

世帯ではなく個人単位なので、単身者も対象に含まれます。

一方で、働いていない年金生活者は原則として対象外です。

例外は、働いていて負担が現役並みにある中低所得の高齢者。

働いていない高齢者などへの手当ては、2030年までに結論を出すとされています。

つまり「食料品が実質ゼロ」になるのは、給付を受け取れる人に限られます。

つなぎ2年のこども加算は「15歳以下」。16歳以上の子は数えない

給付には、こどもの人数に応じた加算があります。

本格導入では18歳以下(大綱の言葉では「19歳未満」)が対象です。

ところが、つなぎの2年間は15歳以下に狭められました。

大綱の表現は「16歳未満の扶養親族」。

16歳以上の子の分は、加算の対象外です。

年齢をどの時点で数えるかは、大綱には書かれていません。

子どもが3人いる身として、気になる線引きです。

高校に通う年ごろは教育費が重くなる時期だけに、ここは注目しています。

受け取り方は見えてきた。金額はまだ決まっていない

9月15日の大綱で、受け取り方の骨組みが固まりました。

支援金は、その年の1月1日に住んでいた市区町村から、原則として年1回支払われます。

見逃せないのは、公金受取口座を登録していれば、申請しなくても受け取れる見込みだという点です。

公金受取口座とは、給付金などを受け取るために、国(デジタル庁)に登録しておく預貯金口座のことです。

口座の登録があり、対象になることと金額がはっきりしている人は、申請を待たずに市区町村が認定するのが原則とされています。

登録したか覚えていない人は、マイナポータルのホーム画面「おかね」エリアにある「公金受取口座」欄で確認できます。

支援金に税金がかからないことも、大綱に明記されました。

では、いつ・いくらもらえるのでしょう?

ここは、まだはっきりしません。

7月30日の会見では、先行して行う給付は2027年6月以降と示されました。

減税が始まる4月より、2か月ほど遅れて始まる見通しです。

金額も、対象になる所得の線引きも、大綱ではまだ「検討し定める」段階。

「年収の壁」にぶつかる人には「就業促進特例加算」を上乗せする、という記述もあります。

期待して家計を組む段階ではありません。

「高所得者ほど得をする」という指摘もある

減税には、公平さの面から反論もあります。

食べる量や買う物が多い人ほど、減る税額は大きくなるからです。

さきほどの早見表でも、食費が多い世帯ほど軽くなる額は増えていました。

中間とりまとめ案も「高所得者ほど恩恵が大きいこと」を課題に挙げています。

1%分を中低所得の働く人への給付に回すのは、この批判に応える狙いもありました。

一方で「減税より給付のほうが早く届く」という反対意見も、同じ文書に並びます。

では、減税と給付、どちらが良いのか?

この記事では、そこを判断しません。

どちらにも理屈があり、この記事の役目は、金額を一次情報どおりに伝えることだと考えているからです。

本当の山場は2年後|8%に戻る日を先に手帳へ

この減税は、はじめから2年間の期限つきです。

高市首相は2026年6月22日の衆院予算委員会で、はっきり述べています。

「これが実行されてから二年後には元に戻すということ、これははっきり申し上げておきます」

7月30日の正式表明でも、同じことを繰り返しました。

「2年後には、私が責任を持って、確実に税率を元に戻してまいります」

さらに「景気条項を盛り込む必要はない」とも述べています。

景気条項とは、景気が悪ければ実施を延期できる、という条件のことです。

景気が回復していなくても、2年で終わる前提だということです。

では2年後、家計には何が起きるのでしょう?

早見表を逆から読むと、戻るときの負担増が見える

さきほどの早見表は、そのまま「2029年4月からの負担増」の表でもあります。

4人家族なら、年約6.2万円の負担が戻ってきます。

5人家族なら、年約6.8万円。

2年間の合計にすると、4人家族で約12.4万円、5人家族で約13.6万円が軽くなる計算です。

同じ2029年度からは、給付のほうが本格導入される予定になっています。

大綱には、8%に戻る2029年4月の段取りも書かれました。

2028年度に支援金の対象だった人へ、本格導入後の支援金の半年分ほどを先に配るというものです。

給付の対象になる人は負担増の一部が相殺されますが、対象外の人には負担増だけが残ります。

中間とりまとめ案でも「2年後の税率引上げに係る懸念」が課題として並んでいました。

減税に賛成の立場からも、反対の立場からも、この点は指摘されています。

だから、浮いたお金を固定費にしない

ここが今日いちばんお伝えしたいところです。

2年で終わるお金を、毎月の固定費に組み込むと危険です。

サブスクや習い事を増やすと、2年後にそれを削る作業が待っています。

わが家は児童手当を、全額そのまま子ども名義の口座に入れています。

使わないと決めておけば、家計の水位は上がりません。

浮いたお金も、置き場所を先に決めておけば、2年後に慌てずに済みます。

意外な影響|持ち帰りと店内の差が2ポイントから9ポイントに

ここからは、値札以外の話です。

いま持ち帰りは8%、店内で食べると10%です。

1%になると、この差は2ポイントから9ポイントへ広がります。

前回わからなかった「持ち帰りか、店で食べるか」

正直に告白します。

2019年10月に軽減税率が始まったとき、私は持ち帰りと店内でどちらがどちらの税率なのか、わかりませんでした。

そのときは、めんどくさいなと思っただけで、どちらでもよかったというのが本音です。

ただ、税抜1,000円のテイクアウトで考えると、差は90円になります。

1,010円と1,100円なら、さすがにレジで気づくでしょう。

聞かれる回数も、答えを間違えたときの差も、これまでの比ではなくなります。

豆知識:ノンアルコールビールは1%になる

分かれ目は、酒税法の酒類にあたるかどうかです。ビールは10%のままですが、ノンアルコールビールと、アルコール分1度未満の甘酒は飲食料品なので1%になります。

おむつやトイレットペーパーは、今回も対象外

みー
みー

じゃあ増税のときみたいに、おむつを買いだめすればいいの?🤔

前回の増税前、わが家は生活用品をたくさん買いだめしました。

おむつに、トイレットペーパー。

あのときは食料品以外が10%へ上がる直前だったので、買いだめには意味がありました。

でも今回下がるのは、飲食料品だけです。

おむつもトイレットペーパーも、いまも10%のまま変わりません。

つまり同じことをしても、1円も得をしません。

よ~ちゃん
よ~ちゃん

前回の買いだめ作戦は、今回はまるごと空振りです😅

しかも前回にしても、得したのは少しだけでした。

いま振り返ると、あそこまで無理に買い込まなくてもよかったかな、と思っています。

農家やお店、そして地方のお金にも影響する

家計以外への影響にも、大綱は手当てを書き込んでいます。

仕入税額控除の還付が受けられない農業従事者などへの影響が、課題に挙がりました。

大綱は、仕入れの税を取り戻しにくい農林漁業者に、売上高をふまえた金額を給付する仕組みを入れるとしました。

食品や外食の事業者にも、資金繰りの支援や、テイクアウトなどへの多角化の支援を行うとされています。

地方への影響も小さくありません。

林芳正総務大臣(当時)は2026年6月22日の衆院予算委員会で、機械的に計算した減収見込みを示しました。

地方消費税分が1.0兆円、地方交付税分が0.7兆円。

四捨五入の関係で、合計は年約1.6兆円程度と説明されました。

大綱では、地方消費税の減った分は全額を、国が地方に配る「地方特例交付金」で埋めるとしています。

あわせて、各年度に必要な地方交付税の総額も確保するとしています。

では、国の税収の穴はどう埋めるのか?

首相は7月30日に、いくつかの手段を挙げました。

租税特別措置や補助金の見直し、それに税外収入の確保です。

税外収入は、令和8年度で9.0兆円程度あるとしています。

そのうえで「市場の信認」が得られるよう、特例公債(いわゆる赤字国債)に頼らずに確保すると説明しました。

どこをいくら削るのかは、2027年度の予算を組む過程で結論を出すとされています。

よくある質問

食料品の消費税1%は、いつから始まりますか?

法律が成立すれば、2027年4月1日から2029年3月31日までの2年間です。

8月5日の閣議決定で日程が決まり、9月15日の大綱で終わりの日まで書き込まれました。

ただし、まだ法律にはなっていません。

法案は2026年10月9日に国会へ提出されましたが、成立するまでは細部が変わる可能性があります。

お酒や外食も1%になりますか?

なりません。

対象は「軽減税率の対象となっている飲食料品」です。

お酒と外食は、いまも軽減税率の対象外で10%が適用されています。

大綱が1%にするとしているのは「飲食料品」だけです。

同じ軽減税率でも、新聞は8%のままになります。

減税されると、給付はもらえなくなりますか?

いいえ。

大綱は、減税と給付をセットで行う内容です。

1%相当分を、中低所得で働く人への「就業者負担軽減支援金」に回すとされています。

ただし対象は働いている人が中心で、金額もこれから決まります。

まとめ:数字は自分の家計で、判断は法律の成立を待って

最後に、この記事の要点を整理します。

  • 8月5日に基本方針、9月15日に大綱を閣議決定。10月9日に法案を国会へ提出。成立すれば2027年4月1日から2年間、飲食料品が1%に
  • 2年後に戻すことは首相が明言。景気が悪くても延長する条件は入れないとしている
  • 税率が変わる前後の2か月は、値札とレジの金額がずれることがある
  • 軽くなる額は「税込支出 × 7 ÷ 108」。4人家族で年約6.2万円、5人家族で年約6.8万円
  • 「実質ゼロ」の給付の名前は「就業者負担軽減支援金」。働いている人が中心で、年金生活者は原則対象外
  • 対象になる人は、公金受取口座を登録していれば、申請なしで受け取れる見込み
  • こども加算は、つなぎの2年間だけ15歳以下
  • 2029年4月には8%に戻る。同じ2029年度に給付が本格導入されるが、対象外の人には負担増だけが残る
  • おむつやトイレットペーパーは対象外なので、買いだめしても効果はない

今日できる最初の一歩は、直近1か月のレシートを見て、外食とお酒を除いた食費を確かめることです。

その金額に7を掛けて、108で割ってください。

出てきた数字が、あなたの家で毎月軽くなる額の目安になります。

あなたの家では、いくらになりましたか?

値上げの動きとあわせて見ておくと、家計の全体像がつかめます。

※本記事は2026年9月26日時点の情報にもとづく内容です(法案の提出と成立の状況は2026年10月14日時点)。制度は今後変わる可能性があります。試算は概算で、実際に軽くなる額は購入する商品によって異なります。

同じ時期に動いているのが、所得税への1%上乗せです。

こちらは当面の手取りが減らない仕組みですが、本当の負担は2038年から始まります。

執筆:よ~ちゃん(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)/最終更新日:2026年10月14日

参考資料

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